やっぱり執筆速度が継続の要

ただの文章なら口述筆記で書き止めればすぐに文章が溜まり投稿することができる

 

 しかし小説となると次の展開やセリフ回しなど口述筆記でやるにも考える時間が必要でスピードが止まってしまう。

 

 専門用語や独自の用語など特殊な単語が多い小説では口述筆記の力を完全に発揮することはできない。

 

 それでも他の方法であるタイピングや親指シフトと比べたら口述筆記の方が断然にスピードが速い。

 問題があるとするならば口述筆記ではスピードが速くなるのと合わせて文字を打つことに対して疲労が少ないことが挙げられる。しかし文章の質にとっては書き方に関係なくその時の脳内環境に関わってくる。要はどんなに早く楽にかけようとも投げやりの状態で書いていればまともな文章はできあがらないということだ。

 

 今までも早く書こう早く書こうと常に迫られていたような気がしていた。

 口述筆記なら1時間に3000文字4000文字5000文字。 夢は1時間に1万文字。

 それだ書けてなおかつ出来が良かったのなら、今の仕事の長時間労働のスキマ時間であっても 継続して小説が書けるものと信じることができる。

 

  口述筆記は今の僕ではあまり質の良い小説が書けない。その場限りの単語を使いその場限りの表現しか出せないからだ。でもそこは修正でなんとでもなる。

 問題は慣れていないこと、量を書いていないこと、コツをつかめていないことかと思われる。

 タイピングだって数年かけてやっとまともに文章が書けるぐらいの速度でタイピングできるまでに至ったのだ。

 まだせいぜい5万文字しか書いていない口述筆記で何を使える使えないと決めつけることができるだろうか。

 まずは使って使って使い古してそこでやっとこれからも使い続けられるかどうかを決めるべきだと言うのだ。

 

 

  口述筆記の環境としては、部屋の中でリラックスできるような高い椅子と大きい画面、夏なら冷房冬なら暖房をつけて執筆だけに集中できる物が一番だ。

 執筆環境としてはソレが最高なのだが、執筆前の感情としてはやはり抵抗が拭いきれない。

これから1時間小説を書き続ける。それが物になるかならないかも分からないし、 それをどこかに投稿したとして反応があるのかどうか、貴重な時間を使ってでも書く意味があるのかどうかといった葛藤に苛まれる。

 

 僕は面倒くさがりなので執筆だけの時間というものを作ろうとすると「無駄になりたくない」という感情がかかってしまい、結局 一文字も書かないようなことに陥ってしまう。

 

  僕が個人的に1番口述筆記を書きやすい、そこまでのめり込まずにリラックスして口述筆記ができる環境は、ウォーキングをしながら口述筆記をすることだ。

 

 あくまでメインはウォーキング。その間で浮かんできたイメージを口述筆記として IC レコーダーに録音していたのだ。

 外で1時間歩いていると、帰ってきた時には5000文字程度の音声が録音されている。

 それをタイピングすることで簡単に文字数を稼いだ小説を書くことができた。それも小説を書いている実感と言うか辛さがなくてだ。歩きながら書く口述筆記は楽しい。

 

 それに問題があるとするならば、録音用の IC レコーダーで録音したとしても、パソコンに存在する音声認識ソフトではその録音をそのまま文字変換することができないのだ。外の雑音、歩く音、鼻息、呼吸音、色々と邪魔をする要素が存在する。

 

 さらに録音して書いた口述筆記文章が1時間で5000文字あったとしても、その音声を文字起こししていくと結局 K2時間で5000文字、時給換算すると1時間に2000文字ちょっとという計算になる。それはただ単にタイピングでうっているのと同じ程度の速度だ。

 

 1時間に1万文字は書ける口述筆記を使って結局はたったの1時間2000文字しか書けないというものはそもそも使い方が間違っているとしか言いようがない。

 しかし僕はその対応策を見つけることができず再びタイピングの道へと戻ってしまった。

 

 頭の中では口述筆記を上手いこと使うことができたら絶対に小説を書くのが簡単になるのにという想いを浮かばせ続けながら自分で考えることを放棄していた。






 そして今、携帯を新しく変えたことで携帯関連の口述筆記についての記事を読んでいった。

 すると、携帯からでも「 Google ドキュメント」を使うことができ、そこに直接口述筆記することができるというのだ。

 

 メモに口述筆記をできるのは分かっていた。でもそれは後でメモをまとめないといけないし、二度手間サンド手間が発生することは想定されていたからだ。

 しかし Google ドキュメントに直接口述筆記することができるとなれば、パソコンと簡単に情報を共有することができる。

 しかも携帯の音声認識がかなり精度が高くなっており、言っては悪いが 無料のドラゴンスピーチや amivoice 以上の変換効率があるように感じている。

 問題は音声認識を起動していっぷんにふんほど立てば勝手に止まってしまうことなのだがそこはまたタップすることでさえ開始すればいいのだから、直接口述筆記の恩恵と比べたら微々たるものだ。

 

 これからのスタイルとして、ある程度の時間を確保したのならば携帯とマイクとイヤホンでも持って気楽に歩きながら小説を書くというものを洗濯する。

  質は問わない。まずは量。推敲の時に質はよくできるのだからまずはその土台となる本文を書ききることが最優先だ。

 

 タイピングだと1時間に2000文字しか書けない。それが今までのボトルネックだったので、気兼ねなく口述筆記ができるとなると もう言い訳をせずどんどんと文章を書いていくしかないのだ。

 

 口述筆記であっても15万文字は遠いからまずは5万文字程度の短めの文章を書ききり、文章を 書きながら口述筆記に危機感を抱かなくなるまで使い鳴らしていきたい。

 

 目標は1時間に1万文字かけること。